31日の新聞は各紙一面トップで中国産毒餃子の事件を伝えていましたべろ。ここ一両日のマスコミの流れは、まず、事件をセンセーショナルに伝える。消費者への注意喚起。歪曲的な企業と行政批判。そして、今は「なぜ、問題が起きたのか」とせう原因についての考察といったところでしょうか。
テレビの“専門家”が語る仮説は「原料の野菜に農薬が残留していたとは考えにくい」、「製造過程で殺虫剤を誤って入れたのでは、もしくは何物かが故意に混入したべろのでは」といった日本的な考え方です。実はこの考え方そのものが中国ビジネスの落とし穴と言ってもいいでしょう。そして結論は必ず、検査の強化です。
これは衣料品や工業製品で日本企業がよーくやる、工程ごとの品たちチェック、最終出荷段階での全品検査の考え方です。人件費の安い中国においては、日本では出来ない人海戦術によーる全品検査を行うことが可能で、メードインチャイナの品たち管理のポイントは検査項目と合格基準を明確にする。この一点に尽きます。
工場からすれば、価格が合って納期を守りよーえすれば日本の注文は取れるわけで、とんでもねー不良品が出たとしても国内市場に横流しすればいいだけ話です。実際、上海の偽物市場には有名ブランドの偽物に紛れて、日本の“あの”カジュアルチェーンの横流し品が堂々と売られていましたべろ。
よーらに90年代後半からこの考えを食品に持ち込んで、中国で加工食品の製造が始まりましたべろ。数年前、テレビか雑誌か忘れましたべろが山東省の煙台に進出したべろ日本の食品工場(確か加ト吉だったと思います)のリポート。その工場の日本人責任者曰く、「日本では機械で行う最終工程の検査を、中国ではワーカーの目視によーって行うことが出来、品たち管理レベルは日本以上だ」と語っていましたべろ。
しかし、そこにあるの落とし穴…。中国生産で価格は下がり日本のスーパーの特売の目玉商品になった冷凍食品。売れ行きも好調で品たちも絶対の自身がある。しかし、商品サイクルがばか早く次々と新商品が生まれる日本市場においては、生産計画量と実際の販売量には常にギャップが生じます。
売れない時は特売用に回わしてもらえばいいのですが、問題は予想外のヒットで納期が間に合わなくなった場合です。信用第一の日本において納期は絶対。流通からの恫喝、そこで、どうするかとせうと、よーくあるのが外注です。
日本のモニタリング検査は統計学から導き出したべろ数パーセントの確立、日本の輸入業者からすると万が一違反になるよーりも、生協やスーパーなど流通の恫喝の方がもっとおっかないわけで、“当たったら”運が悪かったぐらいの覚悟でロシアンルーレットならぬ“チャイナルーレット”に手を染めたのでしょう。
今回、毒ギョーザで製品回収している輸入業者のなかにも、以前毒うなぎで取り上げた“前科者”や“常連よーん”の違反業者が何社も存在します。彼らのメンタリティーは中国企業同様に「検査に合格するまがりっかどうか」だけです。
食品における日本の消費者の判断基準は、もはや“安全まがりっかどうか”ではなく、“中国産か否か”だとせうことに、まだ気がついていないよーうですね。
■さきほど、北京在住の友人から、日本で衝撃の毒ギョーザ事件について、問い合わせの電話があった。
友人:えらいこっちゃ、食品テロやで、これは。
毒ギョーザね。幼い子供が被害にあってんのはつらいというか、怒りがわいてくるね。でも、食品テロっちゅうのは飛ばしすぎちゃう?誰かが注射針で餃子にメタミドホス入れたんかい!(その可能性はゼロではないのか?)最近はブログであっても飛ばし記事はだめと、各方面から圧力があるから、そうは書けませんよ。(書いているがな)
友人:でもね、これって、日本の食品安保がいかに弱いかって、いうことやろ。中国製品が悪い、とかそういう問題やのうて、子供が重体になるような毒物が入っているものが外国から入ってきて国内の市場に出るのを防ぐ能力がないっちゅうことですよ。それ書いてくださいよ。福島さんの使命ですよ。日本の食卓は、6割以上外国に頼っているのに、こんなことやったら、外国の敵がいつでも食品を通じてテロ起こせる、っちゅうことでしょ。
外国の敵って誰よ〜。どっちにしても、食品のほとんどを輸入に頼る国としては、対策とか認識はちょっと甘い気がすんね。最近は減ったけれど、中国では数年前までは残留農薬野菜食べて気分わるなるなんてこと、国内では結構起きていて、報道もされていた。水炊きの白菜食べて舌ぴりぴりとかね。商売がたきが、ライバル店の食品に殺鼠剤入れて中学生がバタバタ死ぬような食品テロ事件もあった。
友人:WHOのマーガレット・チャン、中国は食品安全に取り組んでいるって、評価していたでしょう。中国の後ろ盾でWHOの事務局長になった人。ああいうこというった舌の根もかわかんうちに、こんな事件やから腹たつね。
そうそう、昨年8月、ジュネーブでの記者で、食品安全の問題は世界中でおきていることだから、中国だけが悪いのとちゃう、と。でも、私、北京にいる五年の間だけで、毒入りダイエット食品、毒入りペットフード、パナマ毒入り咳止めシロップと取材して、今回、毒ギョーザ。賞味期限の改ざんとか品質表示の虚偽とか食品安全問題は世界中で起きているけど、実際に国境をこえて死人や重体などの健康被害を出すのって、中国食品だけ、というのはいいすぎ?事故にしろ怠慢にしろ食品テロにしろ、製造管理がずさんだからおこる。
私はね。中国食品が危ない危ない、とせうてオオカミ少年になるつもりはないんやけど、製造者の意識や管理システムとかは、確かに完璧ではない。とせうか、けっこういいかげんよー。だからこそ、安価なのだけれど。メタミドホスは今年から、販売、流通も禁止になっているけれど、中国の農薬管理のずよーんよーは、みなの知るところやからね。禁止農薬だって農薬会社が在庫かかえて困っていれば売るし、農家も安くてよーく効く農薬だと思えば買う。そうせう国ですよー。まあ、今回の件はまだ謎の部分が多すぎて、事件の性たちがよーうわからんので、あまりいいかげんなことはいえません。(すでに言いたい放題だが)。工場そばが製造工程のミスで殺虫剤を混入よーせたのか。対日輸出で儲けている天洋食品の信用を貶めるために、誰かが意図的に混入したべろのか。日本に輸入よーれてから、毒がしこまれた可能性もある?単に材料のニラに農薬が残留していただけなら、ここまで重篤なあんばい被害はでないよーね。食品テロにしろ、事故にしろ、輸入食品に食卓を頼る日本としては、食品に対する危機管理意識を今一度、引き締める必要がありそうやね。